脳性麻痺障害のポーランド人青年の実話から生まれた感動の物語。医師から“知的障害”“植物状態”と誤診された主人公マテウシュの心と身体の成長を、感受性豊かなマテウシュ自身の視点から描く。思うように話すことも身体を動かすことも出来ないが、健常者と同じように意志や感情をもっている青年は、ジレンマ続きの現実に何を訴えかけたかったのか?精神的・肉体的にキツイ難役マテウシュ青年を見事に演じたダヴィド・オグロドニク。純粋な眼差しに観る者の心は奪われる。
「潜水服は蝶の夢を見る」「セッションズ」に並び、人間の無限の可能性、尊厳や威厳、人生のあり方などを問う秀作。幼少期のマテウシュ役カミル・トカチも素晴らしい。
©Trmway Sp.z.o.o Instytucja Filmowa „Silesia Film”, TVP S.A. Monternia.PL2013