※右端をクリックすると次のページに移動します。
「ノッティングヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」の名脚本家であり「ラブ・アクチュアリー」では監督デビューを飾ったリチャード・カーティス監督の監督引退作品。“タイムトラベル”というファンタジー的要素を盛り込み、家族愛と人生の喜びをたおやかに謳い上げた感動作。誰もが好きにならずにはいられない愛おしい作品だ。何気なく過ごす1日が、大切な1日に変わる瞬間を、家族愛、夫婦愛、兄妹愛、友情など、様々な“愛のカタチ”を通し穏やかに描いている。
イギリスの海辺の町コンウォール。平凡だが楽しく暮らす一家。冴えない青年ティムはある日父親から、一家の男たちは代々タイムトラベル能力があることを告げられ、愛する家族の為にタイムトラベルを繰り返すのだが…。過去に戻って人生をやり直す。それは過去や未来を変えることではなく、同じ人生を2度繰り返すことで、見落としていた大切なことに気づき、もっと違う楽しい1日が過ごせるはず。それこそが人生を幸せへと導く秘訣だというメツセージが全編を通し伝わってくる。
ドナール・グリーソン、レイチェル・マクアダムスの新星コンビから、ビル・ナイらベテラン勢まで。タイムトラベル能力にも勝る「家族の愛」を力演している。
© Universal Pictures
結婚よりも離婚の方が何十倍も体力がいるって話聞いたことがあるけれど、誰も好き好んでバツイチになる人なんていないはず。だけどもし、離婚を前提に結婚しようとしている女性がいるとしたら、どう思う?「最強の二人」「タイピスト」とヒット作を連発してきたフランスから、またまたシャレた作品が到着。「一度目の結婚は必ず失敗する」という代々伝わる家系のジンクスを信じる女性が、幸せになるために「バツイチ」になろうと奮闘する姿が軽快に描かれている。
完璧な恋人と同棲中のイザベル。だが「一度目の結婚は必ず失敗する」という家系のジンクスに、どうしても「結婚」に踏み切れない。ならばバツイチになれば悩みは解決?!。早速“離活”に奔走するイザベル。目の前に現われた単純明快男ジャン=イヴにターゲットを絞り、イザベルのバツイチ作戦が開始される…。「イングロリアス・バスターズ」のダイアン・クルーガーがコメディに初挑戦。クールビューティからキュートなレディへと大変身を遂げている。
フランスの人気コメディアン、ダニー・ブーン(ジャン=イヴ役)にも注目。2014年フランス映画祭最高賞(観客賞)受賞作品。好感度抜群、心から楽しめる作品だ。
©2012 SPLENDIDO QUAD CINEMA / TF1 FILMS PRODUCTION / SCOPE PICTURES / LES PRODUCTIONS DU CH'TIMI / CHAOCRP DISTRIBUTION / YEARDAWN
ラブストーリーの金字塔「ノッティングヒルの恋人」のロジャー・ミッシェル監督最新作。世界で最も絵になる街パリを舞台に、危機が迫った熟年夫婦の“その後”を描いたロマンティック・コメディ。結婚30年、渇ききった関係を修復するためにはどうしたら良いのかをテーマに、辛口ユーモアの本音が行き交う大人の愛の物語。結婚記念日にパリを訪れ再び愛を取り戻す夫婦を「アイリス」のジム・ブロードベントと「トスカーナの休日」のリンゼイ・ダンカンが味わい深く演じている。
魅惑的なパリの街に刺激され、本音で向き合う二人。ジュリー・デルピー、イーサン・ホーク共演で人気のシリーズ「恋人たちの距離」等の熟年版といった感じだ。
© 2013 Free Range Films Limited/ The British Film Institute / Curzon Film Rights 2 and Channel Four Television Corporation.
パスカル・メルシエのベストセラー小説を「ペレ」「愛の風景」の名匠ビレ・アウグストが映画化。大人の映画の風格漂う作品に仕上げている。一冊の本に導かれリスボンへと赴いた孤独な高校教師ライムントが、本の著者であるアマデウの劇的な人生を辿ることで自らの人生を変えていく様が、美しいリスボンの景観を背景に描かれる。映画は主人公ライムントを軸に現代と独裁政権時代のポルトガルを交錯させ、反体制運動に身を投じたアマデウの素顔と謎に迫っていく。
ジェレミー・アイアンズ、ブルーノ・ガンツ、シャーロット・ランプリングを筆頭に欧州実力派が総出演。中でもアマデウ役のジャック・ヒューストンに注目したい。
© 2012 Studio Hamburg FilmProduktion GmbH / C-Films AG / C-Films Deutschland GmbH / Cinemate SA. All Rights Reserved.
2001年韓国で大ヒットした「友へ チング」の続編。今回は前作では明かされなかったドンスの死の真相と三世代にわたる裏社会の男たちの生き様が描かれる。 2010年。親友ドンスの殺害に関わり服役していたヤクザ、ジュンソクが出所をし、故郷の釜山に戻ってくるのだが、組織は副会長ウンギに牛耳られ、ジュンソクの居場所はなくなっていた。
ジュンソクは刑務所で出会ったソンフンという血気盛んな若者を使い、ウンギ一味との抗争を仕掛ける。そんなジュンソクと固い絆で結ばれたソンフンは、ドンスの隠し子だったという衝撃的な事実が発覚する。ふたりは残酷な運命に翻弄されていく・・・。
韓国の裏社会の男たちの切ない生き方はワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカのようだ。ハードなアクションと男の哀愁は見どころ。
©2013 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
東野圭吾さんの150万部を超える大ベストセラーの韓国版映画化。長編映画2作目となるイ・ジョンホ監督が7年の歳月をかけ完成させた。不条理な法律がまかり通っている現代。最愛の娘を未成年の少年たちに暴行され殺された父親の狂気の復讐劇と、この父親の動向を追い続ける刑事たちとの追走劇がスリリングに描かれている。父親を演じるチョン・ジェヨンが被害者から犯罪者へと凶変し、愛する者を奪われた人間のやり場のない怒りを熱演。正義と悪の定義を逆転させた。
イ・ソンミン、ソ・ジュニヨンなど名優、人気俳優が共演。承伏できない犯罪と法律に対する疑問や憤りがダイレクトに伝わってくる社会派サスペンス劇が展開している。
©2014 CJ E&M CORPORATION, ALL RIGHTS RESERVED
原作は、浅田次郎が04年に発表した短編集「五郎治殿御始末」に収められている一編「柘榴坂の仇討」。監督は「沈まぬ太陽」の若松節朗監督。幕末・明治維新の激動の時代に翻弄されながらも、武士の誇りと仇討の宿命を背負って生きる彦根藩士、志村金吾を中井貴一が演じるほか、金吾が追い続ける水戸浪士・佐橋十兵衛を阿部寛、井伊直弼に中村吉右衛門が演じる。
桜田門外の変で、君主・井伊直弼を目の前で殺害された彦根藩士・志村金吾は、切腹することも許されず、仇討ちを命じられるのだが、追い続けた13年の月日は江戸から明治へと移り変わり、やっとのことで仇敵の水戸藩浪士佐橋十兵衛見つけ出すのだが・・・。
©2014映画「柘榴坂の仇討」製作委員会
「20世紀少年」シリーズ以来、5年ぶりとなる唐沢寿明主演映画。顔も名前も知られることのないスーツアクターが影のヒーローから真のヒーローになるまでの物語で、実際に戦隊ヒーローのスーツアクターの経験をもつ唐沢寿明さんは、その道25年の大ベテランのスーツアクターをフットワーク軽く巧妙に演じている。ちなみにスーツアクターとは、特撮ものや戦隊ものの映画やドラマで、ヒーローや怪獣などのスーツや着ぐるみを着て演じる特殊な技能をもつ俳優のこと。
本城渉42歳は、大ベテランのスーツアクター。いつか顔と名前を出して映画出演することを夢みているが、現実は新人アイドル一ノ瀬リョウの教育係。そんな本城に一世一代のチャンスが到来!!しかしそれは、CGなしワイヤーなしの命知らずの危険なスタントだった…。 戦隊ドラマや映画製作の舞台裏、そしてスーツアクターの影の努力など、数々のあるあるネタを盛り込んだ熱いドラマが展開。夢を追い続けることに疲れた者たちに勇気と希望を与えてくれる感動作だ。
影のヒーロー本城渉が、本当のヒーローとなるクライマックスの15分に及ぶ決死のアクションシーンは最大の見どころ。唐沢さん自身のヒーロー魂が漲っている。
© 2014 Team REAL HERO
昨年11月に交通事故で急逝したポール・ウォーカー最期の主演作。暴力とドラッグがはびこり、高さ12Mの壁で隔離された都市“ブリックマンション”。潜入捜査官ダミアンと、この町で生まれ育ったリノは手を組み、マフィア一味が起動させたという中性子爆弾爆発を阻止するため、命がけのミッションに挑む!原案は2006年公開の「アルティメット」。ヒットメーカー、リック・ベッソンが脚本と製作を担当。ベッソン期待の新鋭カミーユ・ドゥラマーレがメガホンをとった。
ポール・ウォーカーと驚異の身体能力をもつダヴィッド・ベル。共に限界に挑んだ肉体アクションからド派手なカーチェイスは、本作の最大の見どころだ。
© 2013 EUROPACORP - BRICK MANSIONS PRODUCTIONS INC.
「マトリックス」のジョエル・シルバー製作総指揮にハズレは無い。 「ビフォア・ミッドナイト」のイーサン・ホーク&「スプリング・ブレイカーズ」のセレーナ・ゴメス共演。誘拐された妻を救うために“謎の男”の指示に従い、先の読めないカーチェイスが繰り広げるサスペンスアクション。
元プロ・レーサー、ブレントのもとに、妻を誘拐したという脅迫電話が入る。相手が判らぬまま脅迫犯の指示に従い、盗んだマスタング・スーパースネークのアクセルを踏み続けるブレント。先の見えない死のゲームの最中、盗んだ車の所有者だと主張する生意気な少女も同乗し、街中をパトカーの群れに追われながら次々と “課題”をこなすブレント。「捕まったらゲーム・オーバー」不敵な声はブレントに、ひたすらブルガリアの首都ソフィア走り続けることを命じるだけだった。
果たして脅迫犯の目的は?ゴールの先にあるのは果たして・・・。
©2013 ADF Acquisitions, LLC. All Rights Reserved.
フランスが誇る演技派ギヨーム・ガリエンヌの監督デビュー作。いつも不機嫌なママから女の子のように育てられた主人公男性が、アイデンティティに悩みながらも「本当の自分」を見つけ出すまでを描いた痛快サクセス・ストーリー。自身の実体験から生まれた大ヒット舞台劇を映画化した監督・脚本・主演を務めるギヨームが、ママとボクの一人二役に挑戦。繊細に艶やかに見事に演じ上げた。その意表を抜いたアイディアが評判を呼び、本年度セザール賞5部門を受賞した。
映画は俳優として大成した主人公(ギヨーム)が自作自演の一人芝居の中で、自身の物語を語る設定で進行。ギヨーム・ガリエンヌ一人勝ちといった作品だ。
©2013 LGM FILMS, RECTANGLE PRODUCTIONS, DON’T BE SHY PRODUCTIONS, GAUMONT, FRANCE 3 CINEMA, NEXUS FACTORY AND UFILM
フランスの一流ファッションデザイナー、イヴ・サンローランの華々しいキャリアと孤独の人生を追った物語。公私共にパートナーだったピエール・ベルジェ氏の全面協力を得て制作。イヴ・サーロラン財団初公認作品となった。映画は、C・ディオールに見出され才能を開花したサンローランと、生涯のパートナーとなるベルジェとの関係を中心に展開。華やかな業界の裏側も覗けるが、ファッション映画という視点ではなく、ファッション界に生きた人間たちの光と影が描かれている。
サンローランそっくりに演じ関係者を驚かせたピエール・ニネ。“きれいな男”として仏で人気沸騰中。孤独とプレツシャーに魂を蝕まれてゆく天才の人生を熱演した。
© WY productions – SND – Cinéfrance 1888 – Herodiade - Umedia
高度1万2000メートルの密室空間で繰り広げられるサスペンスアクション。ニューヨーク発ロンドン行の旅客機に、客を装って搭乗した航空保安官ビルは、離陸後、彼の携帯に「1億5,000万ドル送金しなければ、20分ごとに1人殺す」という強迫メールが届く。半信半疑だったが1人目の犠牲者が出たことで、ビルは乗客を拘束し、荷物や携帯を調べるのだが、手掛かりは見つからない。さらに、犯人の指定口座がビルの名義だと判明したことでビルに容疑者がかかってしまう。2人目、3人目と犯行が遂行される中、爆破装置を発見する。爆破までのタイムリミットがそこまで迫っていた・・・。
主演は『96時間』シリーズのリーアム・ニーソン。『めぐりあう時間たち』ジュリアン・ムーア、『それでも夜はあける』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したルピタ・ニョンゴらが出演。
©2014 TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S. - STUDIOCANAL S.A.
前作から10年。猿はシーザーを中心に勢力を拡大し、文明とともに進化を遂げていた。 『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』では、猿のシーザーの成長と人類の衰退をシーザーの視点から描かれていたが、本作ではシーザーが知性溢れるリーダーとなり、人類と共存共栄を望みながらも家族と仲間を守るため、複雑な葛藤に直面し決断をする姿が描かれている。クライマックスの猿と人類の枠を越えた友情は感動的で、ラストシーンに切なさを感じることことだろう。
高度な知能を獲得した猿のシーザーは、仲間を率いて傲慢な人類への反乱を起こして10年後、猿たちはサンフランシスコ郊外の深い森に巨大なコミュニティを築いていた。 人類は世界中に広がった謎のウィルスの影響でほとんどが死滅し、わずかに免疫を持ったモノだけがサンフランシスコ都市部のコミュニティに暮らしていた。 そんなある日シーザーの息子ブルーアイズが森で人間と遭遇したことで平穏が打ち破れる。
シーザーの片腕で人間を憎むコバは攻撃を主張するが、シーザーは戦争による被害を懸念し、人間へ森へ近づかないよう警告するに留めるのだが、人類も生き延びる為森にダムを利用した水力エネルギー確保が必要だった。誠心誠意の交渉は身を結び共存共栄の道が開けたように見えたのだが・・・。
© 2014 Twentieth Century Fox
「シェリー」「君の瞳に恋してる」などの大ヒット曲を生み出し、音楽業界に不滅の伝説を打ち立てた4人組人気バンド「ザ・フォー・シーズンズ」の栄光と挫折、そして再生までの実話を描いた感動作。演劇界の最高峰トニー賞を受賞したブロードウェイ・傑作ミュージカルを基に巨匠クリント・イーストウッド監督が映画化。「ザ・フォー・シーズンズ」の光と影の歌人生を、数ある名曲を散りばめドラマッチックに演出。彼らが残した名曲の誕生秘話も明かされている。
ニュージャージー州の貧しい地区で生まれ育った4人の若者。金もコネも全くない彼らは天性の歌声と確かな友情だけを頼りに、瞬く間にスターダムにのし上がる。「ザ・フォー・シーズンズ」という名で数々の大ヒット曲を連発。誰もが羨む栄光を手にしたものの、彼らに与えられた代償はあまりにも残酷なものだった…。メンバー4人を演じる俳優にとっては本格的な映画は初挑戦になるが、既に舞台版で実力は実証済み。ミュージカル・スターから映画スターへと見事に転身を図っている。
重厚な人間ドラマで定評のあるイーストウッドが初のミュージカルに挑戦。期待を裏切らないヒューマン・エンターテイメントに仕上げ“手腕健在”をアピールしている。
©2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC ENTERTAINMENT