第二次世界大戦時、名前と身分を偽りナチス・ドイツの手から逃げ延びた8歳の少年の衝撃の実話。原作は“小さなノーベル賞”と呼ばれる国際アンデルセン賞受賞作家で、ユダヤ人強制収容所や隠れ家生活の体験者であるウーリー・オルレブのベストセラー「走れ、走って逃げろ」。この稀有なる実話に深い感銘を受けたドキュメンタリーやフィクション映画で功績を収めるドイツの名匠ぺぺ・ダンカート監督が映画化。ポーランドの美しい四季を背景に3年間に渡る少年の逃走劇が描かれる。
ポーランドのユダヤ人強制移住区から脱走した8歳の少年スルリック。飢えと寒さで行き倒れ、心優しいヤンチック夫人に助けられる。少年の未来に希望を感じた夫人は、1人で生き延びるよう名前と身分を偽った「架空の少年」になるよう教え込む。そしてその日から別の少年“ポーランド人孤児ユレク”としての3年間に渡る魂の旅が始まるのだった…。“慈悲”と“無慈悲”が混在する壮絶な現実。それでも前向きに立ち向かう少年。すべては最後に交わした父親との約束を守るために━。
生命力溢れる純粋少年スルリック=ユレク役は700人のオーディションで選ばれた双子の兄弟。アクティブなシーンと情緒的なシーンを演じ分けた魂の演技に“涙”必至。
©2013 Bittersuess Pictures