イタリア・トスカーナ州周辺の人里離れた土地。昔ながらの養蜂を営む一家の“変化”を長女ジェルソミーナの視点から瑞々しく描く。閉塞された村で、威圧的な父親からの絶対的信頼を受けるジェルソミーナ。ある夏の日、テレビ番組の撮影に訪れた女神のような女性に“幻影”を抱き、一緒に暮らし始めた少年に“恋”らしき感情を抱くことで、初めて別の世界があることを知る…。ジェルソミーナ役のマリア・アレクサンドラ・ルングは演技初挑戦。蜂に刺されながら多感な役柄を好演した。
2014年第67回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。弱冠32歳の女性監督アリーチェ・ロルヴァケル長編2作目であり、実人生が大きく反映された感受性豊かな作品だ。
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