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2005年「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」新3部作の完結から10年。遂に「スター・ウォーズ」のシリーズ7作目が動き出した。オリジナル3部作の最終章「ジェダイの帰還」から約30年後を舞台にしたシリーズ最終章はオリジナルキャストも同じく歳を重ね特殊メイクもせず脇で出演。前作で残した謎も明らかになる。ダースベーダーの復活は成るか、ダークサイドには誰が落ちたのか。
ハン・ソロ役のハリソン・フォードが撮影中に足首を骨折したため、手術後の回復を待って撮影を再開。監督は「ミッション:インポッシブル ローグネイション」のJ・J・エイブラムス。次回作は女性監督の起用も噂にあがっている。
©2015Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved
『007』シリーズ第24弾。ジェームズ・ボンドの知られざる過去や、永遠の宿敵である悪の組織スペクターとの戦いを描く、ダニエル・クレイヴ最後のジェームズ・ボンド作品。少年時代を過ごした生家“スカイフォール”で焼け残った写真を受け取ったジェームズ・ボンドは、Mの説得を振り切り、写真の謎を解き明かす為、メキシコとローマを訪れる。滞在先で逢った犯罪者の未亡人ルチアから、悪の組織スペクターの存在をつきとめるのだが・・・。
今回もスリリングはアクションは健在で、撮影で壊した車の総額は44億2千万円、主演のダニエル・クレイヴも膝を負傷、撮影クルーも怪我続出したそうです。
SPECTRE©2015 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc., Danjaq, LLC and Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved
伝説の天才チェス・プレイヤー、ボビー・フィッシャーの半生を描いたヒューマンドラマ。1972年にアイスランドで行われたチェス世界チャンピオン決定戦で、これまでチェスのことなど知りもしなかったアメリカ国民は、敵国ソ連に勝ったからという理由だけで昨日までは無名だった男が英雄に祭り上げられていく。28年間もソビエトに独占されていた世界チャンピオンの座を奪取し、米国の英雄と賞賛された男の孤独と苦悩を。トビー・マクガイアが熱演。ボビーの奇行ぶりが目を引く。
エドワード・ズウィック監督が新たなるジャンルに挑戦。チェスを舞台にした天才の狂気と孤独の世界観に政治的背景を交えリアルに演出。
©2014 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved. Photo Credit: Tony Rivetti Jr.
「ロッキー」シリーズで、盟友となった故アポロ・クリードの息子アドニス。彼をチャンピオンにするため、再びリングに向かうことになるロッキーの感動ドラマ。 世界的に有名なヘビー級チャンピオン、アポロのことを知らないアドニスは、父と同じボクサーの道をめざし、フィラデルフィアへと向かい、父の宿敵で親友だったロッキーを捜し出し、トレーナーになってくれと頼むのだが、断られてしまう。
しかし父アポロと同じ強さをアドニスの中に見いだしたロッキーはトレーナーを引き受け、リングに戻る決意をする。ロッキーに鍛えられたアドニスは、ついにタイトル戦への切符を手に入れるチャンスをえるのだが…。
©)2015 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
「モードの帝王」イヴ・サンローランの最も輝やいた時期から、堕落していくまでの苦悩に満ちた10年間に迫った物語。若くして成功を収めた世界的デザイナー、サンローラン。人生のパートナーであるベルジェ氏からの執拗すぎる愛情や成功者としての重圧に大きなプレッシャーを抱え、酒やドラックに手を染め、別の男性との快楽に溺れていく。映画は、天才デザイナーの名声の影に隠れた<真実の顔>を妖艶かつ芸術的に描く。主演「ハンニバル・ライジング」のギャスパー・ウリエル。
レア・セドゥ、ジェレニー・レニエなどフランス人スターが饗宴。サンローラン財団の協力ではなく、全てオーダーメイドで作られた豪華な衣装は絶品!必見の価値あり。
© 2014 MANDARIN CINEMA - EUROPACORP - ORANGE STUDIO - ARTE FRANCE CINEMA - SCOPE PICTURES / CAROLE BETHUEL
わずか3本の主演作を残し24歳という若さで急死した伝説のスター、ジェームズ・ディーンと「LIFE誌」の天才写真家デニス・ストックとの知られざる2週間の旅を描いたドラマ。監督は写真家としても知られ、フィリプ・シーモア・ホフマンの遺作「誰よりも狙われた男」を監督したアントン・コービン。伝記映画にはしたくないという監督は、50年代の小気味よい雰囲気を醸しだしながら、写真家としての観点から対照的な二人の青年の揺れる感情と一瞬の煌きをフィルムに捕らえた。
若手写真家デニス・ストックは「エデンの東」が封切られる前の無名俳優ジェームズ・ディーンと出会い、スターになることを確信。「LIFE誌」の紙面を飾りたいと野心に燃え、彼を追いかけ2週間の旅をする…。24歳で逝ったカリスマスター、ディーンに「アメイジング・スパイダーマン2」のデイン・デハーン。方や、81歳まで生きた偉大な写真家デニスには「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソン。共にプレッシャーの重圧にも屈せず、実在の人物を鮮烈に演じきった。
二人の人生を変え、伝説の1枚(雨のタイムズスクエア)を生み出した2週間の旅の記録は、“気難しい新星”というタイトルで「LIFE誌」に4ページに渡り掲載された。
Photo Credit:Caitlin Cronenberg, ©See-Saw Films
17歳でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんと彼女を支えた家族との愛と絆のドキュメンタリー。ブラット・ピットが好きな普通の少女が、タリバンに撃たれ瀕死の重症を負いながらも、何故世界を変えようと立ち向かうことが出来たのか?映画は、少女の生い立ちから「女子教育」を理念に掲げ活動を続ける少女と家族の姿を「不都合の真実」でアガデミー賞(R)を受賞したデイヴィス・グッデンハイム監督が時折アニメーションの映像を交え、その素顔に迫っている。
“マララ”とは“勇敢”という意味。アフガニスタンの英雄的少女マラライの名に因みつけられた。その名の通り、両親の想いを受けた彼女は世界平和のため日々闘っている。
©2015 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
世界一有名なビーグル犬スヌーピーとチャーリー・ブラウン率いる愉快な仲間たち。あの名作コミック「ピーナッツ」連載から65周年を迎える今年、初の3D映画となって登場!愛と友情の“ほのぼの”としたストーリーはそのままに、現代のニーズに合わせたアドベンチャー的要素も取り入れた娯楽大作が楽しめる。転校生の女の子に一目惚れしたチャーリー・ブラウンのため、ひと肌脱ぐスヌーピーは、誰よりも空想力と変装が大好き。本編では凄腕パイロットに変装し、パリ上空を飛び回る…。
今回声優陣はみ~んな子供。日本語吹き替え版では、鈴木福君、芦田愛菜さんの名コンビに加え、小林星蘭ちゃん、谷花音ちゃんと愛らしくも実力派子役のキャストが揃った。
© Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. © Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
名作「父と暮らせば」の対となる作品。終戦から70年。井上ひさし氏の意志を受けた日本映画界の巨匠山田洋次が、渾身の思いで初めてのファンタジー作品に挑戦した。広島から長崎へと舞台を移し、父と娘の物語から母と息子の物語へと設定を変更。やさしくて、悲しい感動作へと生まれ変わった。1948年8月9日。長崎で助産婦をして暮らす母・伸子の前に、3年前に原爆で死んだはずの息子・浩二がひよっこり現われる。そしてその日から、息子は母のもとに度々現れるようになるが…。
吉永小百合。二宮和也。黒木華の豪華夢の饗宴。数々の名作を作り続けてきた山田監督にとっての生涯で一番大事な作品がお正月映画となり、ささやかに慎ましく幕が開く。
©2015「母と暮せば」製作委員会
がんにより33歳で亡くなった安武千恵さんと5歳の娘はなちゃん、夫の信吾さんの温かな家族の日々を綴ったブログを基にした実話エッセイの映画化。2012年に発行され、たちまち各メディアが絶賛。大きな社会現象を巻き起こした話題作を認知症の母親とその息子の介護奮闘記の実話「ペコロスの母に会いに行く」で脚本を担当した阿久根知昭が本作でも脚本を務め、初の監督業にも挑戦。平凡だけど特別で飽きることのない母の手料理。そんなほっこり感を味わえる作品に仕上げている。
結婚を目前に乳がんを宣告された千恵。不安を抱える千恵に優しく寄り添う夫の信吾。抗がん剤治療のため子供を諦めていた千恵だったが、ある日妊娠が判明。はなという娘を授かった。穏やかな日々も束の間、千恵のがんが再発。残り少ない日々の中で千恵ははなに“みそ汁”の作り方を教えはじめる… ちゃんと作り、ちゃんと食べて、ちゃんと生きる。死を覚悟した母が幼い娘に託した“いのちのメッセージ”。「幸せはささやかな暮らしの中で生まれる」ことを実感させられる涙の感動作。
素材の味を十分に惹き出した素朴であったかい家庭の味。広末涼子、滝藤賢一、赤松みな(期待の子役)が、まごころ込めて演じる「いのちのみそ汁」是非ご賞味あれ!
©2015「はなちゃんのみそ汁」フィルムパートナーズ
The Cut
三大映画祭にて主要賞を受賞した若き巨匠ファティ・アキン監督待望の最新作。100年前にオスマン・トルコ(オスマン帝国)国内で起こったアルメニア人残虐の歴史的事件を背景に、鍛冶職人の男が、生き別れた双子の娘を探し旅をする姿を壮大なスケールで描く。トルコ南部から北アメリカのノースダコタまで、その距離なんと地球半周。9年をかけ旅を続ける父親の決死の姿。すべてを奪われた男の“魂の愛の叫び”に圧倒される。主演はフランス人俳優タハール・ラヒム。
「声」を封印し熱演。本作はドイツ、キューバ、カナダ、ヨルダン、マルダと5ヶ国での撮影を敢行、7年の歳月をかけ完成させた。
©Gordon Muhle/ bombero international
「カンダハール」のモフセン・マフマルバフ監督最新作。祖国イランを離れ、亡命先であるヨーロッパに生活拠点を置くマフマルバフ監督。平和への熱い想いがダイレクトに伝わる魂の渾身作を発表した。独裁政権が衰退し始めたある架空の国。ある日クーデターが起こり、老いた独裁者は幼い孫と共に逃亡を図る。罪なき人々を思うがままに処刑してきた無慈悲な独裁者と汚れを知らない無垢な殿下。二人はただの祖父と孫に姿を変え、旅芸人に成りすまし、海を目指し逃亡の旅に出るのだが…。
今も世界のどこかに存在する独裁者の影と暴徒化する争いごとの数々。祖父と孫の生き残りを賭けたこの旅の物語では、独裁政権に支配された国の悲劇的な現状をあますことなく映し出す。それを目の当たりにした独裁者は過去の罪に追われるはめになり、あどけない孫に癒されながら、人間性を取り戻し野蛮な心を改心していくのだ。目を覆いたくなる衝撃的シーンも多々あるが、さすが巨匠の名に相応しく、独裁国家を象徴した冒頭から既に釘付け。緊迫したストーリー展開に圧倒される。
“目には目を、歯には歯を”の精神からは何も生まれない。憎しみの感情を断ち切る勇気こそが、希望の未来に繋がることを切に訴えかけてくる力作。主演二人も素晴らしい。
40年代後半のフランス。自らの生と性を赤裸々に表現し“文学界のゴッホ”と例えられた女流作家ヴィオレット・ルデュック。代表作「私生児」をもつ彼女は、自らも「私生児」として生まれたことに大きなコンプレックスを抱いていた。愛を求め続ける彼女の作家としての才能にいち早く気づき、支えになったのが、ボーヴォワールという一人の女性だった…。生い立ち、容姿、才能に苦悩し、“書くこと”に自分の居場所を見出すヴィオレット役のエマニュエル・ドゥヴォスの名演が光る。
重々しくもファッショナブル。監督は「セラフィーヌの庭」の名匠マルタン・プロヴォ。実在人物である二人の文学者の友情を超えた絆から女性の生き方を説く文芸大作。
©TS PRODUCTIONS - 2013
The Strange Case of Angelica
現役最高齢監督のポルトガルの巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ。2015年4月2日、惜しまれつつも106歳で永眠した監督が、101歳の時に完成させた幻の傑作。1952年に監督自身が脚本を執筆しながらも映画化されなかったものだが、半世紀以上の時を経て、時代を現代に移し映画化が実現した。若くして天逝した絶世の美女アンジェリカの幻影に心奪われていく青年の悲劇の物語で、現代の物語が中世の時代にタイムスリップしたかのように描く独特の映像魔術は本作でも冴えている。
青年イザクに、オリヴェイラ監督の実孫であるリカルド・トレパ。神秘的で魅力的な微笑みを浮かべるアンジェリカに美人女優ピラール・ロペス・デ・アジャラが扮している。
© Filmes Do Tejo II, Eddie Saeta S.A., Les Films De l’Après-Midi,Mostra Internacional de Cinema 2010
韓国最大のタブーとされている「財閥の裏側」に切り込んだアクションドラマ。あるパーティーで刑事のドチョルが出会った男が自殺を図った。この自殺の裏に財閥3世のテオが絡んでいると疑うドチョルは、単独で捜査をはじめるが、財閥の圧力により警察上層部から捜査の打ち切り言い渡される。悪は絶対許さない5人の武闘派広域捜査隊チームは一丸となり、事件の核心に迫っていくが、テオは財閥の権力をバックに捜査をする抜けていく・・・。
ベテラン刑事役にはファン・ジョンミン、財閥3世テオ役にはユ・アイン。勝てるはずのない巨大権力に一発逆転を狙って正義のために立ち向かう緊迫感あふれるやり取りは見もの。
©2015 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved
雄大な自然が広がる雪深い北欧のとある村。40年間絶縁状態にある羊飼いの老兄弟が、羊に起こった事件をきっかけに“秘密”を共有し、和解するまでを描くヒューマン・ストーリー。ひつじ村の人たちに突然に降りかかった危機。それは生活の糧を失った者たちの不安や葛藤を煽り、絶縁状態にある兄弟は、絶対に断ち切ることの出来ない“絆”に気づかされる。羊大国アイスランド。国の特色を活かし「愛と絆」で繋がれている羊と人間の昔からの関係性をシュールな切り口で淡々と描いた秀作。
アイスランドの新進気鋭グリームル・ハゥコーナルソン。体験談や出会いを基に脚本を執筆し監督も手掛け、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」グランプリに輝いた。
©2015 Netop Films, Hark Kvikmyndagerd, Profile Pictures