伝説の喜劇王チャップリンの遺体が誘拐された!スイスで実際に起こった“チャップリン遺体誘拐事件”のまさかの映画化。貧しい二人組の犯行という事実をもとに、人生のどん底にいるズッコケ二人組の友情と再生話が面白おかしく哀愁たっぷりに描かれる。“笑の神様”チャップリンも太鼓判を押す、温かで洒落ている人間愛のドラマが完成した。音楽は「シェルブールの雨傘」の巨匠ミシェル・ルグラン。「ライムライト」のテーマ曲を程好くアレンジ。主演俳優二人のやりとりも微笑ましい。
本作の最大の武器は、チャップリン遺族の全面協力。邸宅や墓地などロケ地として提供され、遺族たちも出演。チャップリン作品が全篇オマージュされているのも興味深い。
© Marie-Julie Maille / Why Not Productions