50歳で若年性アルツハイマー病を発症し、薄れていく記憶と懸命に闘おうとする女性アリスとその家族の愛と絆の物語。原作はニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーランキングに40週間に渡りランクインされたリサ・ジェノヴァ氏の同名小説。監督はリチャード・グラッツァーと、ウォッシュ・ウェストモアランド。特にグラッツァー監督はALS(筋萎縮性側策硬化症)の難病と闘いながら監督業に着手。自身のリアルな心境をヒロインのアリスに投影し、細やかな演出を試みた。
ニューヨーク、コロンビア大学で教鞭をとる優秀な言語学者アリス。愛する夫、三人の子供達に恵まれ、幸せな日々を送っていた。そんな彼女に突然襲い掛かった病魔。それはすべての記憶を失くしてしまう若年性アルツハイマー病だった。自分が自分でいられる時間は、あとわずか。家族の愛に支えられながら、アリスの闘いの日々が始まった…。 映画は、運命を受け入れ最後まで闘おうとするアリスの目線からすべてが描かれ、この役を熱演したジュリアン・ムーアは念願のオスカーに輝いた。
2015年3月10日(現地時間)リチャード・グラッツァー監督は63歳で他界。作品を通し伝えたかった静かなる想いは、私たちの記憶に必ずや残り続けることだろう。
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