Two Raging Grannies
92歳のシャーリーと86歳のヒンダ。経済に目覚めた二人が「経済成長」についての答えを探すため、愛車の電動車イスに乗り様々な場所へと繰り出す姿を追った痛快ドキュメンタリー。大金持ちでも経済学者でもビジネスマンでもなく、おばあちゃんたちの活動団体「RAGING GRANNIES」のメンバーだった2人。偶然、YouTubeでこの団体を知り、二人の掛け合いに興味をもったノルウェー出身のホバルト・ブストネス監督が、すぐさま2人の密着撮影を思いついたのだ。
このまま経済が成長したら国はどうなるの?子供達の将来は?そんな素朴な疑問から始まった2人の「経済学」のお勉強。大学教授や経済アナリストなど専門家の話だけでは納得できず、ついには世界経済の中心地NYのウォール街へと乗り込み、財界トップが集まるウォール・ストリート・ディナーへとアポなし突撃。出る釘は打たれない。要注意人物とみなされようがお構いなし!鋼のような心臓と漲る生命力で“我が経済道”を突き進む、合わせて178歳スーパー婆さん。恐れ入りました。
コメントを募ったり経歴を紹介するというありがちな設定ではなく、2人のキャラクター性を存分に活かしたオリジナリティのある作風は実に新鮮。ドラマ感覚で楽しめる。
Faction Film ©2013