「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のアカデミー賞(R)監督、アレハンドロ・G・イニャリトゥ、超話題の最新作。アメリカ開拓時代。愛する息子を仲間に殺され、その復讐を果たす為死の淵から生還したハンター、ヒュー・グラスの壮絶なサバイバル復讐劇を圧倒的スケールの映像のもと描き出す。本年度アカデミー賞(R)最多12部門にノミネート。そのうち撮影賞、監督賞、主演男優賞を受賞。レオナルド・ディカプリオにおいては悲願のオスカー初受賞となった。
「レヴェナント」=「黄泉の国から戻った者」。イニャリトゥ監督は伝説の男ヒュー・グラスの驚愕の実話から着想を練り、より劇的なストーリーを生み出した。熊に襲われ瀕死の状態でありながら目の前で息子を殺され、その憎しみの為だけに死の淵から蘇った男。その鬼気迫る演技には、あの美しかったレオ様の面影は何処にもない。まさに一生に一度の演技だ!宿敵の相手にトム・ハーディ。従来のイメージを覆す悪役で“追われる身”の心理を怪演。ラスト、血染めの対決に身震いした。
雪に覆われ血に染まる極寒の地。静けさと激しさがドッキングする、リアリティ溢れる大パノラマ映像。是非大スクリーンで観て欲しい。坂本龍一による音楽にも注目したい。
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