※右端をクリックすると次のページに移動します。
「X-MEN」シリーズ5作品を締めくくる続編。監督は第一作を撮ったブライアン・シンガー。この作品自体第一作の前となる話だけに意気込みが違う。1シーンだけだがウルヴァリン誕生も見られるのは必見。 紀元前3600年、超能力を使い神として君臨していたミュータントのアポカリプスは、裏切りにあい、古代エジプトのピラミッドの中に封印されるが、1983年アポカリプスが永い眠りから目を覚ます。
現代の文明は堕落ぶりにアポカリプスは、新しい秩序をもたらすため、マグニートーら4人のミュータントをスカウトし『黙示録の四騎士』結成する。プロフェッサーXやミスティークらが率いる若きX-MENたちがアポカリプスの前に立ち上げる。
©2016 MARVEL© 2016 Twentieth Century Fox
1980年代に大ヒットした「ゴーストバスターズ」が帰ってきた。今度は女性たちが幽霊退治に挑む奇天烈アクションコメディ。 アメリカ・NYのコロンビア大学の素粒子物理学者のエリン・ギルバートは、心霊現象を科学的に証明する研究をしていたが、成果が見られないと大学側からクビを言い渡されてしまう。エリンはこれまでの研究で得た知識と技術力を生かし幽霊退治を専門とする会社「ゴーストバスターズ」を立ち上げる。 今回も登場するシリーズでお馴染みの幽霊スライマーのモデルは、故ジョン・ベルーシー。
第一作目に出演予定だったが急逝したことでかなわぬ夢となってしまったため、ダン・エイクロイドらがゴーストとして登場させることにしたらしい。
誰もが知っているエドガー・ライス・バローズ人気小説「ターザン」のその後を映画化したアクション大作。 英国貴族になったターザンは実業家となり、美しい妻ジェーンと裕福な生活を送っていた。彼は生まれて間もなく国の混乱に巻き込まれ、コンゴのジャングルで動物たちに育てられた過去があった。ある日ターザンは英国政府の命を受け、貿易使役としてジェーンを連れて故郷のジャングルに舞い戻るが、故郷のコンゴは英国に侵略され、ジェーンはさらわれてしまう。
愛する妻と故郷を救うため、ターザンは再び戦うことを決意する・・・。
©2016 EDGAR RICE BURROUGHS, INC., WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
名作ジャングル・ブック」の実写映画化。ハリウッドのトップクリエーターの映像制作チームが最先端映像技術を使い、主人公モーグリ以外の全てをリアルなCGで壮大なジャングルと動物の世界観を作り上げる。 ジャングル奥地に取り残された人間の赤ん坊モーグリは、黒豹のバギーラに助けられ、母オオカミのラクシャのもとで惜しみない愛情を受けて育ち、幸せで平凡な日々を過ごしていた。そんなある日、人間に対して激しい復讐心を抱くトラのシア・カーンがジャングルに戻ってくる・・・。
森の動物たちの声をベン・キングズレー、ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソンら豪華なハリウッド俳優が演じている。日本語版では松本幸四郎が参加。
©2016Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
「ミニオンズ」で御なじみのユニバーサル・スタジオ/イルミネーション最新作。飼い主が留守の時、ペットたちは一体どうしているのだろう?という素朴な疑問から生まれた本作は、マンハッタンで同じ飼い主のもとで暮らすテリア系雑種犬マックスと、モサモサヘアーの大型犬デュークの上位争いをきっかけに、ご近所さんのペット仲間を巻き込み繰り広げられるアニマル・アトラクション・アドベンチャー。友情話の感動系からブラックなユーモアまで、すべてがペット目線で描かれる。
キャラの強い愛すべきペットたちの大奮闘に「ホーム・アローン」ペット版?と錯覚しそう!!短編アニメ「ミニオンズ アルバイト大作戦」の同時上映もお楽しみの一つ。
©Universal Studios.
第二次世界大戦下のカリフォルニア州の小さな漁村を舞台に“リトル・ボーイ”と呼ばれた背の小さな8歳の少年が、戦争に行った父親の帰還を願い起した奇跡の「父親奪還大作戦」をファンタジックに描く。メキシコ移民のアレハンドロ・モンテヴェルデ監督は、広島原爆=“LITTLEBOY”だと知り戦争の歴史を猛勉強。戦争当時のアメリカと日本の関係性や、東西文化の対立、人種差別、信仰の力など劇中に盛り込み“世界平和”へのメッセージを少年の純粋な目線から伝えている。
父と息子の愛、アメリカ人少年と日系人ハシモトとの交流など心温まるエピソードに加え、困難な状況下でも奇跡を信じ、ひたむきに頑張る少年の強さと愛らしさに感涙する。
©2014 Little Boy Production, LLC.All Rights Reserved.
Les Heritiers
パリ郊外の高校。一人の歴史教師が、問題児生徒たちに提案した全国歴史コンクールに出場するためのテーマ。それは、重い歴史を抱える“アウシュビッツ”という難しいテーマだった…。当時18歳だった「落ちこぼれ元生徒」が自身の体験を元に、本作の監督と共に脚本を執筆し、出演。歴史を知ること、学ぶ喜び、結束力の素晴らしさを味わうことで変わっていく生徒たちと、未来ある将来へと導くベテラン女教師の奇跡の実話を映画化。
生存者からの貴重な体験談が語られる等、その「歴史」に胸が詰まる。サブタイトル通り、後世へと受け継ぎたい映画の1本となった。
©2014 LOMA NASHA FILMS - VENDREDI FILM - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - UGC IMAGES -FRANCE 2 CINÉMA - ORANGE STUDIO
かつて“神童”と呼ばれながらも、プレッシャーに弱く挫折したヴァイオリニストが、生活費を稼ぐため選んだ仕事は、ブラジル最大のスラム街の子供たちの音楽教師だった。複雑な環境に育ち夢も未来も見つけられない子供たち。バッハもモーツァルトも知らず音符も読めない子供たちが、一人のヴァイオリニスト教師と出会い音楽に救われ、スラム一の交響楽団「エリオポリス交響楽団」を結成。人々の心を満たしていく…。監督は「セントラル・ステーション」の助監督セルジオ・マシャード。
文化や教育に触れることが、いかに子供たちの将来に影響を与えるか。そんなメッセージを覗かせる奇跡のトゥール・ストーリー。希望を奏でるクラッシック演奏にも感動だ。
©gullane
2004年アメリカの放送局CBSで実際にあったスクープ報道の一部始終を描いた実録ヒューマンドラマ。 2004年ジョージ・W・ブッシュ米大統領が再選を目指していた大統領戦の最中、伝説的ジャーナリスト、ダン・ラザーがアンカーマンを務めるCBSの看板ニュース番組「60ミニッツII」で、ブッシュの軍歴詐欺疑惑のスクープを報道するが、その「決定的証拠」を保守派勢力に「偽造」と断定されたことで事態は一転する。番組プロデューサーのメアリーやダンら番組スタッフは、世間から猛烈な批判を浴び、局上層部は事態を収拾する為、調査を開始するのだが・・・。
「真実だから報道する」と言うメアリーの言葉に、ジャーナリズム魂の核心が見える。
©2015 FEA Productions, Ltd. All Rights Reserved.
1936年のベルリン・オリンピック、のちに「ヒトラーのオリンピック」と呼ばれた大会で、4つの金メダルを獲得した伝説の黒人陸上選手ジェシー・オーエンスの実話。人種差別の壁と闘いながらも、良きコーチとめぐり逢い固い信頼感で結ばれ、世界的快挙を成し遂げた選手。映画は、伝説の選手ジェシー・オーエンス誕生から、オリンピックで偉大な記録を打ち立てるまでの激動の2年間を、人種差別、オリンピック委員会の裏取引、ヒトラー台頭による政治的抑圧などを背景に描く。
ドイツ選手ルッツとオーエンスの友情のエピソードは特に感動的。スポーツマン精神で繋がっている素晴らしいシーンだ。
© 2016 Trinity Race GmbH / Jesse Race Productions Quebec Inc. All Rights Reserved.
Ingrid Bergman - In Her Own Words
「カサブランカ」など数々の代表作をもつスウェーデン出身の大女優イングリッド・バーグマン生誕百周年記念ドキュメンタリー。ハリウッド黄金期の中で最も美貌と才能に恵まれた天性の女優であり、恋多き女優としても有名だったバーグマンのプライベートが明かされている。膨大なホームビデオ、写真、日記、手紙などのほか、三女で女優のイザベラ・ロッセリーニを含む4人の実子たちのインタビューも交え、大女優イングリッド・バーグマンの「母」としての顔にも迫っている。
「聖女」から「スキャンダル女優」へ。伝説の女優の本能の物語。ナレーションはスウェーデン出身のオスカー女優「リリーのすべて」のアリシア・ヴィキャンデルが担当。
©Mantaray Film AB. All rights reserved.
稀代の映画スター、高倉健さん追悼ドキュメンタリー。大スターでありながら、誰よりも腰が低く温かい人柄でも知られていた健さんのプライベートは、謎に包まれていたことは有名だ。ニューヨーク在住で写真家としても活躍する日比遊一監督は、マイケル・ダグラス、マーティン・スコセッシ監督、山田洋次監督、降旗康男監督などの映画人から、実妹、40年来の付き人など裏方さんに至る国内外の20人以上の人から寄せられた“健さん逸話”のもと健さんの知られざる素顔に迫っている。
“日本の男”を生涯貫いた俳優、高倉健。多くは語らずとも、常に表情や行動で「男の美学」を語ってくれた健さん。この映画と出逢って、ますます健さんが好きになった。
©2016 Team "KEN SAN
情け容赦ない会社システムと個人の尊厳の狭間でごく普通の幸せを掴もうとする中年男の“あがき”をシビアに描く社会派ドラマ。失業中の51歳のティエリー。妻と障がいをもつ息子との“ささやかな生活”を守るため、希望職のエンジアではなく、スーパーの警備員に再就職、人間味を無視した厳しい現実に直面することになる…。監督は「母の身終い」のステファンヌ・ブリゼ。ままならない世の中で「普通」を手に入れることの難しさをプロ・アマの演者を起用しリアルに描き上げた。
名優ヴァンサン・ランドン。矛盾だらけの会社組織に順応しようと、己の意志と苦闘する男を重厚に熱演。カンヌ国際映画祭、フランス・セザール賞主演男優賞W受賞した。
© 2015 NORD-OUEST FILMS - ARTE FRANCE CINEMA.
海外ドラマでMRI捜査手法、綿密に調べ上げる犯罪事例・犯罪心理学を屈指する清水玲子の同名SFミステリーコミックを映画化。「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督が犯罪の奥に隠された“心”に迫り暴いていく映像描写は見事。 2060年近未来の日本。死者の記憶を映像化する特殊なMRI捜査を行う科学警察研究所法医第九研究室、通称「第九」は、薪剛室長の指揮のもと、新人青木一行 は死者の脳から記憶を辿り、被害者と加害者の「秘密」を暴きだすが、彼が見た死者からの映像は想像を絶する衝撃な真実だった。
人の脳から事件を解明する発想の起点はスゴイ。原作ファンは各キャラクターの身長差も気になるところだが果たして・・・。
©2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会
「冬の小鳥」で鮮烈なデビューを飾ったウニー・ルコント監督、6年ぶりの待望の最新作。孤児院で育った自身の体験を基に描いた前作に引き続き、本作でも自身の人生を重ねた心揺さぶる作品を生み出した。自らの出生を知るため、息子を連れパリから港町ダンケルクへ移り住んだ理学療法士エリザ。患者である中年女性アネットの治療を重ねていくうちに意外な関係性に気づいていく…。30年の月日を経てめぐりあう母と娘の運命的強い繋がりを“せせらぎ”のような繊細なタッチで描く。
エリザ役のセリーヌ・サレットと、アネット役のアンヌ・ブノワ。辛い過去を引き釣り生きてきた母娘の複雑な心情を機微豊かに演じ、メランコリックな余韻を残している。
© 2015 – GLORIA FILMS – PICTANOVO
親の愛を知らず、心に深い傷を負った16歳の非行少年と、根気強く手を差し伸べ更正させていく女性判事と指導員との交流を描くヒューマンドラマ。大女優カトリーヌ・ドヌーヴは、時に厳しく、温かく、少年を導くベテラン女性判事を演じる。幼い頃、母親に置き去りにされたことで心の糸がもつれ、以来、矯正施設を行き来する少年。愛に飢餓する者にとっての救いは「確かな愛」に触れること。映画の中では少年と女性判事の姿を通し、焦りのないゆっくりとした口調で語られていく。
少年マロニー役のロッド・パラドは、本作で新人賞を総なめ。狼のような冷淡な瞳が印象的。屈折した少年を強烈に演じあげ、リバー・フェニックスの再来と騒がれている。
©2015 LES FILMS DU KIOSQUE – FRANCE2 CINEMA - WILD BUNCH - RHONE ALPES CINEMA-PICTANOVO