伝説のタンゴ・ダンサー、マリア・ニエベスとファン・カルロス・コペス。半世紀近く最高のパートナーとして踊り続け、観客を魅了してきた名コンビ。だが、プライベートでの二人は、愛憎関係にあったという。映画は、現代のトップダンサーたちの鮮やかでキレの良いダンスと共に、マリアとファン、二人が歩んだタンゴ人生をドラマ仕立てで振り返るドラマティック・ドキュメンタリーだ。官能と哀愁と情熱のダンスと音楽。特に「雨に歌えば」をタンゴ調にアレンジしたダンスに陶酔した。
ドイツの名匠ヴィム・ベンダース製作総指揮のもと、愛弟子であるヘルマン・クラルが監督に着手。愛、嫉妬、裏切りにまみれた男女の関係をタンゴ・ダンスで上手く魅せた。
© WDR / Lailaps Pictures / Schubert International Film / German Kral Filmproduktion