チベット人監督による日本初劇場公開作品。大自然が広がるチベット高原。半農半牧の暮らしを営む家族。娘、父、祖父、三世代それぞれの心情を何気ない日常と共に峻烈に映し出す。6歳の娘は、母親に新しい命が授かったことで小さな反抗心が芽生え、娘の父親は4年前の出来事がきっかけで自分の父親(祖父)との間に壁が生じている。俊英、ソンタルジャ監督。チベットの風土色を最大限に活かし、普遍的家族の物語を感動的に演出。ベルリン国際映画祭ほか国際的映画祭で評価された。
上海国際映画祭で史上最年少の最優秀女優賞を受賞した6歳の少女ヤンチェン・ラモの素朴な演技が目を惹く。乳離れしていない娘と母親とのお乳のシーンは微笑ましかった。
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