モーツァルト生誕260年を記念し製作された「アマデウス」以来の本格派モーツァルト映画。1787年にオペラ「フィガロの結婚」上演のため、プラハを訪れたモーツァルトが、その地で「ドン・ジョヴァンニ」を作曲したという史実から発想を得て作られた。おなじみのアリアが全編を彩り、モーツァルトと華麗なソプラノ歌手スザンナ、邪悪なサロカ男爵の三角関係を描く悲愛の映画であり「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」に登場する人物や設定が盛り込まれたオペラ映画になっている。
「ダンケルク」のアナイリン・バーナードが魅力的に演じる繊細で無邪気で情熱的な若きモーツァルトに惹き込まれる。「シザーハンズ」の頃のジョニー・デップのようだった。
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