生誕110年、没後40年。イタリアの大巨匠ルキーノ・ヴィスコンティ後期最高傑作。 ローマの豪邸。絵画コレクション「家族の肖像」に囲まれ暮らしていた孤独な老教授が、教授のもとにやって来た奇妙な家族(母娘とその情夫たち)により掻き乱されていくさまを、5人の主要登場人物、全編室内での撮影という限られた空間内で描く。血栓症で倒れたヴィスコンティが車椅子にて撮り上げた執念の代表作。1978年の日本初公開から39年、デジタル完全修復版にて鮮やかに甦った。
「山猫」のロバート・ランカスター、「ルードヴィッヒ」のヘルムート・バーガーなど、ヴィスコンティ作品にゆかりある名優たちの絢爛たる競演。「名画」の世界を堪能した。
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