直木賞候補となった傑作群像ミステリー「愚行録」を映画化。普段の生活から垣間見る人間関係の羨望と嫉妬が人間の愚行を引き出す。 一年前の一家惨殺事件を追う週刊誌記者田中は、夫婦の身近な交流関係から取材を進める内に、夫婦に隠された真実の姿が浮き出されていく。未解決事件の真犯人の動機も手がかりも掴めないまま取材を進める田中に一本の電話が入る。「犯人を知っている」・・・。
原作のイメージを壊さないまま映像化され、人間関係の複雑さもスリリングに描かれている。感情を出さないで細かい動作で心情を表現する妻夫木聡の演技と感情を表に出す満島ひかりの演技が抗対象で心に残る。
ワーナー・ブラザース映画/オフィス北野