Juste la fin du monde
若き天才グザヴィエ・ドラン待望の最新作。自らの死を家族に伝えるため、12年ぶりに帰郷した主人公男性とその家族の1日の物語。母・兄・兄嫁・妹。個々の感情と愛情がぶつかり合い、傷つきながらも愛を取り戻そうとする、もどかしい家族の風景が会話劇、ワン・シチュエーション・スタイルで描かれる。原作は早逝した劇作家ジャン=リュック・ラガスルの戯曲。その場の雰囲気で演出を変えていく監督の“ライブ・アート”方式は、こじれてしまった家族関係を濃密に映し出していく。
ギャスパー・ウリエル、レア・セドゥ、マリオン・コティーヤール、ヴァンサン・カッセル、ナタリー・パイ。演技競演も必見。第69回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。
©Shayne Laverdière, Sons of Manual