今最も旬なフランスの大女優イザベル・ユペール主演作。離婚、母親の死、初孫誕生と想定外の出来事に直面した50代後半のヒロイン、ナタリー。哲学教師という立派な職業を持っているが、ふと気づけば“おひとりさま”。孤独=自由と気持ちを切り替えたナタリー。家族のためではなく、自分のための“しあわせライフ”が始まった…。監督はエリック・ロメールの後継者ミア・ハンセン=ラブ。瑞々しい感性と柔らかな語り口で、老いに向かう女性の“ありのまま”の心情を謳い上げた。
ギスギス感のある役どころが多かったユペールのナチュラルな一面が楽しめる。また彼女自身が担当し本編の中で身につけていた大人フレンチ・ファッションにも注目したい。
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