八重子のハミング

  • 有楽町スバル座ほか全国順次公開
  • 2017年 日本映画 112分

妻に贈る「優しさ」のラブレター
夫へ贈る「ありがとう」のハミング

八重子のハミング

「半落ち」などで知られる日本映画の名匠、佐々部清監督最新作。4度のガン手術から生還した夫が、若年性アルツハイマー病の妻を介護した4000日の記録を短歌と共に綴った陽信孝氏の原作を映画化。家族や周り人たちの温かい支えにより、壮絶な介護を“ごく普通の日常”として受け入れ、前向きに歩んだ12年間の夫婦の純愛の物語。舞台となった山口県萩市ではいち早く公開。あの「君の名は。」と並ぶ大ヒットを記録。資金集め・脚本・監督と全てを担った佐々部監督渾身の力作だ。

夫のガンをきっかけに、若年性アルツハイマー病になった妻の八重子。元音楽教師で歌が好きだった妻。段々と遠のいていく記憶、次第に幼女になっていく妻に夫の誠吾は「歌」で優しく語りかけていく…。主演は佐々部監督作品3度目となる升毅。優しさのオーラで八重子を包み込む演技は「涙」に値する。八重子役には現在作家として活動する高橋洋子。なんと28年間ぶりに女優業を再開。ブランクを感じさせない演技に圧巻。升さんと高橋さんの名演に清く美しい夫婦像を見せてもらった。

  • 監督:
    佐々部清
  • 出演:
    升 毅
    高橋洋子
  • 配給:
    アークエンタテインメント

介護=忍耐というイメージを“優しさ”で打ち壊した「夫婦の思い出作り」の物語。夫婦の情愛を超えた“人間愛”が胸に染み渡る「心」ある作品。見逃して欲しくない。

©Team「八重子のハミング」