家族と暮らせない子供たちを育てる女性と、母のように慕う子供たちが、90年代のLAで起きた黒人が犠牲となった2つの事件を引き金に、アメリカ史に刻まれる暴動に巻き込まれていく姿をパワフルに描く真実から生まれた物語。デビュー作「裸足の季節」でアカデミー賞(R)外国語映画賞にノミネートされたデニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督が、LA.サウスセントラルに実在するホストマザーの女性とその家族をモデルに、彼らの視点から実在の暴動を描き上げた。
血は繋がらないが愛により繋がれた家族の心温まる物語だと思いきや、常に暴動の嵐。意表をつく展開に圧倒されたが、その背景には今だに残る「差別」があることに虚しさを感じた。
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