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  • シネマート新宿 2/24(土)全国順次ロードショー
  • 2017年 日本映画 70分

父の「死」が家族の空白を埋めていく…
笑って泣ける斉藤工版「お葬式」

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第20回上海国際映画祭(アジア新人賞部門)で日本人俳優初の最優秀監督賞を受賞した俳優、斉藤工の記念すべき長編映画初監督作。放送作家・はしもとこうじの実体験をベースに描かれる本作は、甲斐性なしの父親の「失踪と死」を巡る、ある家族の「空白」の物語。映画はギャンブルに溺れる父親と、生活苦に追われる家族の回想シーンと、父の葬儀シーンの2部構成により展開。台本よりも演者のひらめきを重視した「アドリブ合戦」という手法を使った工監督の采配が光り、15の映画祭に出品、6冠獲得した。

ギャンブルで借金取りに追われ、妻と二人の息子を置き去りにし失踪した父親が、13年ぶりに余命3か月で見つかったが、父子の深い溝は埋まらずまま他界。だが葬儀に参列した人たちの父の人柄を象徴した「お悔やみ」の言葉が、家族の13年間の空白の時間を埋めていくのだ。斉藤監督本人も長男役として出演しているが、出しゃばらず脇役に徹し、父親役のリリー・フランキー、次男役の高橋一生と共に第15回ウラジオストク国際映画祭最優秀男優賞トリプルを受賞した。

  • 監督:
    斉藤工
  • 出演:
    高橋一生
    リリー・フランキー
  • 配給:
    クロックワークス

佐藤二郎を筆頭に「葬儀」参列者の演技(アドリブ)が笑いを誘い、作品向上に一役かっている。70分の尺でも想いは伝えられる。映画は「長さ」ではないことを証明した。

©2017「blank13」製作委員会(ひかりTV/EAST GROUP/クロックワークス/TBSサービス) &福山雅治