7000人ものユダヤ人が第二次世界大戦下のベルリンに潜伏し、そのうち1500人が終戦まで生き延びたという驚きの史実を、実際の生還者の証言をもとに映画化した実録ドラマ。映画は当時まだ二十歳前後の若者だった4人の生還者にスポットを当て、彼らのインタビューをナレーション代わりに4つの軌跡のドラマが展開される。撮影時にはかなりご高齢になられた4人の生還者だが、鮮明に残る記憶のすべてをしっかりとした口調で語る姿に改めてホロコーストの恐怖が伝わってきた。
絶望を希望に変え奇跡を起こしたその裏には、危険を顧みず手を差し伸べてくれたドイツ市民の善意があった。それが一番の感動話。
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