ヌーヴェルヴァーグの申し子、天才映画監督ゴダールの2人目の妻で、女優で作家のアンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝的小説を、「アーティスト」でアカデミー賞(R)を受賞したミシェル・アザナヴィシウス監督が映画化。1968年のパリで「五月革命」に没頭するゴダールと、20歳になったアンヌの愛と葛藤と革命に溺れる結婚生活と別れまでが描かれる。共産主義的な理想を持つ偏屈で疳癪もちの男だが、どこか憎めないゴダールの人物像を、監督の息子ルイ・ガレルが魅力的に怪演した。
アンヌ役のステイシー・マーティンも、とてもチャーミング。彼女が着こなす赤・青・黄色を基調としたフレンチ・ファッションにも目をとられる。
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