「64 ロクヨン 前・後編」の瀬々敬久監督が構想約30年の思いを込めたオリジナル最新作。10代の頃に自主映画や当時の若い監督たちがこれからの映画業界を変えるぞとの意欲の中、監督が自身が撮りたいと温めてきた企画がギロチン社だった。たぶんストレートにギロチン社だけをテーマにしたら、ただ暗い卑屈な映画になっていたかもしれないが、同じ時代背景の女相撲一座「玉岩興行」を絡めたことで当時の日本の姿が克明に描かれている。 関東大震災直後の大正末期の日本。ある日、地方興行に女相撲の一座「玉岩興行」がやって来る。理由ありの過去を持つ女力士の中、新人の花菊も家庭に問題を抱え家出をして女相撲なった。
会場には師の復讐をするため「ギロチン社」の若者たちの姿が・・・。暗殺は失敗に終わるが、女力士たちの明るい姿に魅了。
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