30年間、家の外に出ることなく、屋敷内の広い庭に生息する虫や動物や草木を観察し、描き続けた画家・熊谷守一。野心も金銭欲もなく、ただひたすら好きなことだけに没頭する、まさに仙人のような人。そんなちょっと変わった夫を50年以上も傍で支え共に暮らしてきた妻の秀子。映画は、“超俗の人”、熊谷守一と秀子夫妻の浮世離れした生活エピソードの中から昭和49年のある夏の1日に的を絞り、ほっこりできる素敵な物語が綴られる。
主演の山﨑努と樹木希林。縁側で寄り添いお茶を飲んでいるような、自然体の夫婦像を見せてもらった。監督は「南極物語」の沖田修一。人間味あり、コネタありの沖田節が楽しめる。
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