• テアトル新宿ほか全国ロードショー
  • 2018年 日本映画 97分

銃

「銃」に翻弄されていく青年の青春グラフティ

芥川賞作家・中村文則のデビュー作「銃」の映画化。思いがけず拳銃を拾った青年の「天国と地獄」を描く。銃を手にしたことで狂い始める日常、崩されていく理性。不幸な生い立ち、陰ってしまった心。心の闇を埋めてくれる「銃」という存在が「分身」となり、次第に青年を変えていく。製作に奥山和由、監督には「百円の恋」の武正晴。極めてバイオレンスなテーマでありながらも、青年の心象を全編モノクロ映像で綴り、「軟」で「危なげ」な青春映画という純文学作品に仕上げた。個人的には熊切和嘉監督の初期作品の匂いを感じた。

  • 監督:
    武正晴
  • 出演:
    村上虹郎
    広瀬アリス
  • 配給:
    KATSU-do・太秦

主演に村上虹郎。苦悩と葛藤、明と暗。狂気と化していく様を体技し、期待に応えた。共演に広瀬アリス。さらに刑事役にリリー・フランキー。本作でもまた存在感を放った。

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