2011年に台湾と香港で大ヒットし、日本公開もされた台湾映画「あの頃、君を追いかけた」の日本版リメイク作品。恋と友情を育み、将来を夢見ていた7人の高校生の約10年間を綴った青春恋愛映画で、誰もが経験した“あの頃”を、青年期に訪れる“性への興味”と共に瑞々しく描いた作品である。もどかしく、淡く、眩しい、そして何事にも一生懸命な若者たちの姿を観て、家城巴代冶監督の遺作となった70年代の青春映画「恋は緑の風の中」を思い出した。
オマージュなのか、どこか“台湾の風”を感じさせる。旬のスター、山田裕貴と乃木坂46の齋藤飛鳥、「この世界の片隅に」の松本穂香など、フレッシュな面々が好演した。
©『あの頃、君を追いかけた』フィルムパートナーズ