香港・台湾を代表する大女優であり、名プロデャーサーでもあるシルヴィア・チャン監督・主演作。母親の死をきっかけに巻き起こる墓騒動を、切実にユーモアを交え描いた女性映画で、実話をもとにした脚本に感動したチャン監督が4年の歳月をかけ完成させた。映画はシルヴィア・チャン演じる娘が、母の遺骨を父と同じ墓に入れるため、田舎にある父の墓を自宅の側へ移そうとするが、父には前妻がいて墓移動を拒否されたことで、思わぬ波紋と新たな人間関係が生まれていくまでが描かれる。
誰が悪いわけではないし、3世代の女たちの想いにも共感できる。だが、心に残る“しこり”に、やるせなさが募る。夫に愛されなかった前妻役の哀愁の演技に泣けた。
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