日本のマラソンの発祥と言われ160年以上にわたり語り継がれる史実「安政遠足」を題材にした「幕末まらそん侍」を映画化。 外国からの脅威で開国間近の幕末。危機を感じた安中藩主・板倉勝明は、藩士を鍛えるため、十五里の山道を走る遠足を開催する。しかし、この行為が幕府への反逆とみなされ藩士不在の城に、安中藩のとり潰しを暗躍する刺客が送り込まれる。危機を知ったのはごく普通の侍、唐沢甚内。しかし彼の正体は幕府から藩中に送り込まれた忍びだった。計画を阻止するため彼はひとり走りだす・・・。 サムライがマラソン?そんな題材を知ったバーナード・ローズ監督は、独創的でインパクトある史実に興味を持ち映画化となった。
しかし武士が走ると、悲壮感と緊張感が 増しもはやスポーツではない。日本人が忘れていた黒沢イズムの太刀捌きが蘇る。
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