世界的なベストセラー、ローラン・ビネの「HHhH (プラハ、1942年)」を映画化。日本ではあまり知られていないが、ナチス親衛隊の高官で「金髪の野獣」「プラハの屠殺者」と恐れられたラインハルト・ハイドリヒは、ユダヤ人を迫害したホロコーストの原案者だ。もし彼の暗殺が完璧だったなら、ホロコーストの原案はヒムラーに渡らず歴史が変わったことだろう。彼を暗殺したふたりの青年の出会いから、戦争に巻き込まれ最後の時までを細かく情緒的に描いた心理描写は見事。
ノンフィクション的手法を用いた映像は時代背景にあるナチスとレジスタンスの攻防を鮮明に表現している。
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