2019年6月号

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ザ・ファブル

ザ・ファブル

伝説の殺し屋の新たな指令は、1年間普通に暮らすこと!

世の中には様々な職業があるが、一般的には見たこともないのが殺し屋稼業。それでいてドラマや映画では登場機会が多く、実際に存在しているのか?は、不明である。岡田准一演じる6秒でどんな敵も殺す伝説の殺し屋“ファブル〝のキャラクターが凄い。殺している時はカッコいいが、異常な環境で育ったおかげで普通がわからない。サンマの食べ方や普段は裸で過ごしたり、誰も笑いそうにないジャッカル富岡ギャグで大爆笑する笑いのツボなどまともでない。そして何よりもあり得ないほどの猫舌。周りのドン引き具合が最高に笑いを誘う。

  • 監督:
    江口カン
  • 出演:
    岡田准一
    木村文乃
  • 配給:
    松竹

ある日ボスから1年間殺しをするなと命令され、一般人として大阪暮らしを始めることになる・・・。 通常の殺し屋が出るサスペンスと違い全編に笑いの要素が満載だ。

© 2019「ザ・ファブル」製作委員会

凪待ち

  • TOHOシネマズ日比谷ほか全国順次ロードショー
  • 2019年 日本映画 124分

凪待ち

光を求めて生きる人生って、素晴らしい!

毎年多くの日本映画が作られるが世界に通用する作品は少ない。この作品は間違いなく世界で絶賛される「喪失と再生」をテーマに作られた重厚な人間ドラマである。 地方の寂れた漁港のある家族の実家に戻り、もがきながら生きる中で事件に巻き込まれ、家族が崩壊に向かうが、自暴自棄になりながらも一筋の希望の光を見出すというありふれたストーリーだが、今作風はアキ・カウリスマキ監督の「浮き雲」のようだ。白石監督は過度な説明を省き、香取慎吾が演じた主人公郁夫の自堕落で人間の弱さを前面に出し、深い海の底で、もがきながら彷徨ってみえる姿を引き出した。

  • 監督:
    白石和彌
  • 出演:
    香取慎吾
    恒松祐里
  • 配給:
    キノフィルムズ

新境地を見出した香取慎吾の演技は“新しい地図”で水を得たようだ。どんな役を演じてもすべて同じにみえるアイドルとは別格だ。

© 2018「凪待ち」FILM PARTNERS

パラレルワールド・ラブストーリー

パラレルワールド・ラブストーリー

混同する2つの世界!
目覚めた時みる世界はどっち?!

自分と周りの人たちが2つの異なる世界に存在する。自分が望む世界では麻由子が恋人。もう一つの世界では親友智彦の恋人に麻由子がなっている。2つの世界を行き交う男女3人の恋愛は驚愕の真実へと突き進んでいく・・・。この複雑な世界の恋愛ドラマの原作者東野圭吾は20代でアイディアを着想したという。通常ならSFに成就するはずなのに脳工学をベースにした恋愛ドラマには脱帽である。 細かくストーリーを説明できないが、目覚めるたびに違う2つの世界に観客はきっと困惑しながら進んでいくと思うが、真実にたどり着いた時の意外な展開に驚くかもしれない。

  • 監督:
    森 義隆
  • 出演:
    玉森裕太
    吉岡里帆
  • 配給:
    松竹

玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太ら若手の戸惑いの表情や薄いリアクションなど現代の若者のあまりにも自然の演技に魅了されてしまった。

©2019「パラレルワールド・ラブストーリー」製作委員会 (C)東野圭吾/講談社

町田くんの世界

町田くんの世界

普通過ぎる町田くんが、みんな大好きだ!!

町田くんは運動オンチぎみで勉強はできず、容姿も普通、しかし彼の純に人を愛する心、優しい心に接した人たちはみんな癒されてしまう不思議な力を持っていた。そんな彼の前に現れた同級生猪原さんは“人が嫌い”と宣言する。初めてのタイプに戸惑い、そして彼女と接するうちに自分でもわからない家族愛とは別の “好きの感情”が、心渦巻いていく・・・。

  • 監督:
    石井裕也
  • 出演:
    細田佳央太
    関水渚
  • 配給:
    ワーナー・ブラザース映画

初々しい演技のやり取りに心が癒されていく。この2人をサポートした俳優陣が凄い。同級生、栄役のシニカルさが絶妙な前田敦子に、ラブレターを間違えてしまう同級生西野役の太賀の明るさ、ありえない高校生役の岩田剛典、高畑充希など目を引くあざとい演技に爆笑と感動の渦に巻き込まれる。ロンブー田村淳バリの町田くんの全力疾走は必見。

©安藤ゆき/集英社 (C)2019 映画「町田くんの世界」製作委員会

旅のおわり 世界のはじまり

  • テアトル新宿 渋谷ユーロスペースほか全国ロードショー
  • 2019年 日本映画 120分

旅のおわり 世界のはじまり

異邦人 葉子の心の旅 リポーターはつらいよ!

ウズベキスタンロケで描かれる一人の女性の心の冒険物語。与えられた仕事に一生懸命で自分を見失った女性が、雄大なシルクロードの地で戸惑い、怯えながらも未知なる世界へと立ち向かう姿をドキュメンタリー風映像美で描く。映画はバラエティ番組の企画で、ウズベキスタンを訪れたリポーターの葉子が、撮れ高を気にするスタッフの間に入り、ハードロケをこなす模様を映していくが、「世界ふしぎ発見」や「なるほどザ・ワールド」の裏側を見ているようで、楽しくもあり、痛くもあり。

  • 監督:
    黒沢清
  • 出演:
    前田敦子
    染谷将太
  • 配給:
    東京テアトル

従来の黒沢作品では見られなかった柔らかな感触。黒沢流女性映画が楽しめる。葉子同様、過酷なロケをこなし見事に演じきった前田敦子の女優根性にもあっぱれ。代表作になった。

Ⓒ2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO

今日も嫌がらせ弁当

今日も嫌がらせ弁当

母の愛は、おいしいな💛

Amebaブログ「デイリー総合ランキング」1位を獲得した人気ブログ「Kaori(ttkk)の嫌がらせのためだけのお弁当ブログ」から生まれたエッセイを映画化。八丈島に暮らすシングルマザーと反抗期の娘の“お弁当”をめぐる愛と格闘の日々が情愛深く描かれる。監督・脚本は「僕たちと駐在さんの700日戦争」の塚本連平。テンポも良く、笑いも涙もあるバランスの取れた「愛情弁当」を作り上げた。味わいは違えども、宮沢りえ・杉咲花主演の名作「湯を沸かすほどの熱い愛」に匹敵する良作だ。

  • 監督:
    塚本連平
  • 出演:
    篠原涼子
    芳根京子
  • 配給:
    ショウゲート

当時流行っていたお笑い芸人のネタも詰められているお弁当の中身。彩りも良く、トンチも利いている“キャラ弁”は日を増すごとにエスカレート。観ているこっちも食べたくなった。

Ⓒ2019「今日も嫌がらせ弁当」製作委員会

スノー・ロワイヤル

Cold Pursuit

  • 新宿ピカデリーほか全国ロードショー
  • 2019年 アメリカ映画 119分

スノー・ロワイヤル

オヤジ、息子の復讐でキレまくる!!

片田舎の町で除雪作業員をしているネルズは、模範市民賞を受賞する真面目で温厚な人柄だったが、一人息子が人違いで地元の麻薬組織に殺されてたことでネルズの復讐心がメラメラと燃えていく。犯罪小説から手口学び、麻薬組織の人間を次々に殺害していく。しかし敵対する組織の犯行と勘違いした麻薬王は反撃に出る。相手も報復に乗り出し、地元の2つのマフィアの抗争に警察も含めた三つ巴と発展していく。

  • 監督:
    ハンス・ペテル・モランド
  • 出演:
    リーアム・ニーソン
    ローラ・ダーン
  • 配給:
    KADOKAWA

本来なら血生臭いマフィアとのアクションになる設定なのだが、殺人が起こるたびに笑いが起こる軽いユーモラスな演出は斬新だ。素人が犯罪小説から学んだ手口と「ファーゴ」的センスで仕上がっている。

©2019 STUDIOCANAL SAS ALL RIGHTS RESERVED.

ガラスの城の約束

The Glass Castel

  • 新宿シネマカリテ YEBISU GARDEN CINEMAほかロードショー
  • 2017年 アメリカ映画 127分

ガラスの城の約束

ガラスのように傷つきやすく 壊れやすい家族の物語 

酒癖の悪い父親と芸術家気取りの母親。世間の常識を完全無視した自由奔放な子育ては実にクレージー。成長するに従い両親の奇行な愛情に戸惑い、反抗する子供達。原作者で主人公、ジャネットの子供時代の回想と、両親のトラウマを払拭するため、成功者として装う彼女の姿を交錯させながら、普通じゃない家族の愛の形を赤裸々に描いていく。暴走的だが、ロマンチックで、人一倍の愛情をもつ父親、ウディ・ハレルソンの怪演には目を見張る。ナオミ・ワッツのヒッピー的な母親役も印象深い。

  • 監督:
    デスティン・ダニエル・クレットン
  • 出演:
    ブリ―・ラーソン
    ウディ・ハレルソン
  • 配給:
    ファントム・フィルム

ラストクレジットでは実際の家族の姿が紹介されているのも興味深い。「家族」と一言で言ってもいろんな形があり、一概に否定してはいけないと、この映画を観て改めて思い知った。

©2019 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

COLD WAR あの歌、2つの心

ZIMNA WOJNA

  • ヒューマントラストシネマ有楽町・渋谷ほか全国順次公開
  • 2018年 ポーランド・イギリス・フランス映画 88分

COLD WAR あの歌、2つの心

時代に引き裂かれた二人 心を繋ぐ 愛の歌

2014年度アカデミー賞®外国語映画賞受賞作「イーダ」のポーランドの気鋭監督パヴェウ・パヴリコフスキ注目の最新作は、自身の両親の複雑な生き様をヒントに創り上げた情熱的なラブストーリー。政治的規制の厳しい冷戦下のポーランドで出会い、恋におちた歌手のズーラと、ピアニストのヴィクトル。禁じられたジャズを愛したが故にすれ違う男女の15年に渡る愛の物語を描く。社会主義の暗い時代を背景にしながらも、民族、ジャズ、クラッシック等、二人が愛した様々な音楽が魅力的に活かされ心奪われた。

  • 監督:
    パヴェウ・パヴリコフスキ
  • 出演:
    ヨアンナ・クーリク
    トマシュ・コット
  • 配給:
    キノフィルムズ/木下グループ

全篇モノクロの映像も新鮮に目に映る。人生を音楽に捧げた男と、そんな男に人生を賭けた女の哀しい性と哀愁が美しく、芸術の極みを知った。第71回カンヌ国際映画祭監督賞受賞。

誰もがそれを知っている

Todos lo saben

  • Bunkamuraル・シネマ ヒューマントラストシネマ有楽町他全国ロードショー
  • 2018年 スペイン・フランス・イタリア映画 133分

誰もがそれを知っている

誰も幸せにはなれない 家族の秘密

「別離」「セールスマン」のイランの巨匠アスガ―・ファルハディ待望の最新作は、母国イランからスペインへと舞台を移し描く家族の秘密を巡るヒューマン・ミステリー。娘の誘拐事件をきっかけに露わになる家族の愛憎と猜疑心。犯人は誰なのか。娘の無事を祈る母親が告白した秘密とは?結婚式という華やかな幕開けから一転。ペネロペ・クルス演じる母親と彼女の家族、両親、兄姉妹、元恋人が介し誘拐事件の謎を解明していくが、人間観察に長けた監督の緻密な手腕が極上の群像ミステリー。

  • 監督:
    アスガ―・ファルハディ
  • 出演:
    ペネロペ・クルス
    ハビエル・バルデム
  • 配給:
    ロングライド

見どころは、ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムの夫婦共演。誰も幸せにはなれないだろう終わり方は、少々後味の悪さを感じた。

©2018 MEMENTO FILMS PRODUCTION - MORENA FILMS SL - LUCKY RED - FRANCE 3 CINEMA - UNTITLED FILMS A.I.E.

泣くな赤鬼

  • 新宿バルト9 丸の内TOEIほか全国ロードショー
  • 2019年 日本映画 111分

泣くな赤鬼

俺が死んでも 泣くな赤鬼! 今だから通じ合う 熱い想い

ベストセラー作家、重松清の短編集「せんせい。」所収「泣くな赤鬼」の映画化。甲子園を目指す熱血教師と、余命幾ばくもない元生徒の絆の物語で、重松作品の中で最も教師色の濃い、泣ける作品。陽に焼けた顔と鬼のような指導から、赤鬼先生と呼ばれていた高校教師、小渕。赤鬼に期待されながらも挫折、野球も高校も辞めてしまった元教え子の斎藤 。映画は甲子園を目指していた強豪校での黄金期から十数年後、偶然の再会により、初めて結ばれる教師と生徒の絆、野球への熱い想いを描く。

  • 監督:
    兼重淳
  • 出演:
    堤真一
    柳楽優弥
  • 配給:
    KADOKAWA

厳しさでしか教えられなかった教師と、厳しさに応えられなかった生徒。時を経て互いが成長したから今だからこそ通じ合うものがある。堤真一、柳楽優弥の名演も涙の要因になった。

Ⓒ2019「泣くな赤鬼」製作委員会

エリカ 38

  • TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
  • 2018年 日本映画 103分

エリカ 38

金欲と愛欲に溺れた女 38歳 私はエリカ

昨年他界した名女優樹木希林が、盟友浅田美代子のために企画した渾身作。投資ビジネス詐欺事件で逮捕された自称38歳、エリカと名乗る女。実際に起きた事件をモチーフに、欲望と犯罪に手を染めた一人の女から“女の本性”を炙り出す犯罪エンタテイメント。もとは水商売とネットワークビジネスで金を稼いでいた派手好きの女が、ある人物との出会いにより“投資ビジネス”の甘汁を吸い、人生を狂わせていく。路漆の多い洋服、若作りメイク。浅田美代子がイメージを覆す悪女役で期待に応えた。

  • 監督:
    日比遊一
  • 出演:
    浅田美代子
    平岳大
  • 配給:
    Katsu―do

周囲のたっての願いで、エリカの母親役で顔を見せた樹木希林さん。生涯最期の出演作になった。エンドロールで流される実際の被害者たちの“声”もいやに生々しく耳に残った。

Ⓒ吉本興業

メモリーズ・オブ・サマー

Wspomnienie lata

  • YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー
  • 2016年 ポーランド映画 83分

メモリーズ・オブ・サマー

あの頃には、もう戻れない… 大人(母)と子供(息子)の境界線

新鋭アダム・グジンスキ監督長編映画の第二弾。母と息子の強い絆と喪失を、感受性豊かな少年の視点から描くひと夏の物語。主人公は12歳の少年。父親は外国に出稼ぎに行っているため、母親との二人暮らし。だが最近母親は、おしゃれをして頻繁に出掛けるようになり、複雑な想いを抱く少年にとって、母は“女”へと変わってくのだ。母親の不貞をきっかけに微妙に狂いはじめていく親子関係。大人になることの痛みと惑いが、少年の純な瞳から溢れ出ていた。

  • 監督:
    アダム・グジンスキ
  • 出演:
    マックス・ヤスチシェンプスキ
    ウルシュラ・グラボフスカ
  • 配給:
    マグネタイズ

些細な言動だけで事の成り行きを想像させる巧みな演出方は、「父帰る」のロシアの気鋭アンドレイ・ズビャギンツェフの作風と重なった。

©2016 Opus Film, Telewizja Polska S.A., Instytucja Filmowa SILESIA FILMOWA, EC1 Lodz -Miasto Kultury w Lodzi

クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅

The Extraordinary Journey of the Fakir

  • 新宿ピカデリーほか全国ロードショー
  • 2018年 フランス・ベルギー・インド映画 96分

クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅

大切なものは、どこにある?! 世界、クローゼットの旅

パリのインテリアショップで奇遇にもクローゼットに閉じ込められ、世界中を旅する羽目になったインド人青年の奇妙な冒険物語。映画は主人公が語り部となり、旅の思い出話を子供たちに聞かせるというスタイルで進行。その描写はまるで童話の世界、ワクワク感に包まれる。アクシデントの風に飲まれ世界を旅する青年が、途中“わらしべ長者”になりながらも、人生の宝物を見つけ出すまでが色鮮やかに描かれる。

  • 監督:
    ケン・スコット
  • 出演:
    ダヌーシュ
    べレニス・ベジョ
  • 配給:
    東北新社 STAR CHANNEL MOVIES

歌あり踊りあり。尺の長さも丁度良い。インドの新星ダヌーシュ、「アーティスト」のべレニス・べジョなど国際色豊かな主演者にも注目。思わず笑みが零れるチャーミングな作品だ。

©2018 Copyright BRIO FILMS-SCOPE PICTURES-LITTLR RED CAR-TF1 AUDIOVISUELS-SONY PICTURES ENTERTAINMENT FRANCE All rights reserved.

神と共に 第二章 因と縁

Along with the Gods: The Last 49 Days

  • 新宿ピカデリーほか全国ロードショー
  • 2018年 韓国映画 141分

神と共に 第二章 因と縁

冥界の使徒と閻魔大王の関係が明らかになる!

韓国WEBコミック原作の映画化第二弾。前作ではジャホンが人間に転生し、ソンジュ神登場で終わったが、今回は冥界の使者をしているヘウォンメクとドクチュン、カンニム三人の因縁の真実が明らかになる最終章。 使徒カンニムは怨霊になったジャホンの弟スホンは普通なら消滅するはずが貴人の資格があると、最後の裁判を受けること主張する。閻魔大王は条件付きでカンニムの提案を受け入れる。条件は、下界でソンジュ神に守られている老人チュンサムを冥界に連れてくることだった。

  • 監督:
    キム・ヨンファ
  • 出演:
    ハ・ジョンウ
    マ・ドンソク
  • 配給:
    ツイン

隠された真実と輪廻再生を巡る因縁。解決編らしい展開で終わるが、仏教をテーマにした映画だが、キリスト教にも通じる“すべてを許す”悟りが答えであった。

©2019 LOTTE ENTERTAINMENT & DEXTER STUDIOS All Rights Reserved.

アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場

Unknown Soldier

  • 新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
  • 2017年 フィンランド映画 132分

アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場

フィンランド映画史上最も動員した映画

日本でも未だ因縁の残る第2次世界大戦で、同じ敗戦国でありながらあまり知られていないフィンランドの祖国防衛のため“継続戦争”でソ連軍と戦ったフィンランド兵士の姿を描いた戦争映画。原作はフィンランド国民ならでは誰もが知っている「無名戦士」を映画化しているが、継続戦争に至る原因は1939年にソ連と戦った“冬戦争”にあった。1941年、領土を取り返すためドイツと手を組み再びソ連との継続戦争を始める。死と隣り合わせの戦場シーンも丁寧に描き戦争の悲惨さに心が痛む。

  • 監督:
    アク・ロウヒミエス
  • 出演:
    エーロ・アホ
    ヨハンネス・ヨロパイネン
  • 配給:
    彩プロ

上官は安全なところで戦況で指示を出し、民間兵士は戦場で戦う。退却する兵士に裏切者とののしり、国のために死ねという上官の無神経さはどこの国でも一緒で怒りを覚える名作。

© ELOKUVAOSAKEYHTIO SUOMI 2017