ベストセラー作家、重松清の短編集「せんせい。」所収「泣くな赤鬼」の映画化。甲子園を目指す熱血教師と、余命幾ばくもない元生徒の絆の物語で、重松作品の中で最も教師色の濃い、泣ける作品。陽に焼けた顔と鬼のような指導から、赤鬼先生と呼ばれていた高校教師、小渕。赤鬼に期待されながらも挫折、野球も高校も辞めてしまった元教え子の斎藤 。映画は甲子園を目指していた強豪校での黄金期から十数年後、偶然の再会により、初めて結ばれる教師と生徒の絆、野球への熱い想いを描く。
厳しさでしか教えられなかった教師と、厳しさに応えられなかった生徒。時を経て互いが成長したから今だからこそ通じ合うものがある。堤真一、柳楽優弥の名演も涙の要因になった。
Ⓒ2019「泣くな赤鬼」製作委員会