日本でも未だ因縁の残る第2次世界大戦で、同じ敗戦国でありながらあまり知られていないフィンランドの祖国防衛のため“継続戦争”でソ連軍と戦ったフィンランド兵士の姿を描いた戦争映画。原作はフィンランド国民ならでは誰もが知っている「無名戦士」を映画化しているが、継続戦争に至る原因は1939年にソ連と戦った“冬戦争”にあった。1941年、領土を取り返すためドイツと手を組み再びソ連との継続戦争を始める。死と隣り合わせの戦場シーンも丁寧に描き戦争の悲惨さに心が痛む。
上官は安全なところで戦況で指示を出し、民間兵士は戦場で戦う。退却する兵士に裏切者とののしり、国のために死ねという上官の無神経さはどこの国でも一緒で怒りを覚える名作。
© ELOKUVAOSAKEYHTIO SUOMI 2017