ホワイト・クロウ 伝説のダンサー

THE WHITE CROW

  • TOHOシネマズシャンテ シネクイント 新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
  • 2018年 イギリス・ロシア・フランス映画 127分

世界を魅了した魂の踊り
ホワイト・クロウ(才能豊かなアウトロー) ルドルフ・ヌレエフ

ホワイト・クロウ 伝説のダンサー

伝説のバレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフ。60年代、ソ連のバレエ団に所属し類まれな才能を開花。国の全期待を背負っていたにも関わらず突如フランスに亡命。ソ連の亡命者たちの先駆者となった。ちなみに日本での公演は83年の松山バレエ団。森下洋子さんと「白鳥の湖」を踊ったことを子供だった私は今でも鮮烈に覚えている。その10年後ヌレエフの訃報が届いた。54歳という若さだったとは改めて驚いた。そんな私的思い入れの強い「ヌレエフ」。彼の生立ちから亡命までの物語は実に興味深かった。

映画は、貧しい環境で生まれ育った彼が、バレエと出会うまでの少年時代と、共産主義という政治的縛りの中で、自由を求め亡命を決意するまでの青年時代のヌレエフを交錯させ描いていく。踊ることが好きで、広い視野で世界を吸収したかったヌレエフ。20年間の構想の末、念願の映画化に成功した俳優のレイフ・ファインズ。バレエシーンを沢山盛り込みながらも、KGBの厳しい監視下で自分を表現できない一人の青年の激しい感情を映像化、「バレエ映画」の枠を超えた。「亡命」シーンもドキドキだった。

  • 監督:
    レイフ・ファインズ
  • 出演:
    オレグ・イヴェンコ
    セルゲイ・ポルーニン
  • 配給:
    キノフィルムズ/木下グループ

踊りも顔もヌレエフそっくり。現役ダンサー、オレグ・イヴェンコが新鮮。演技も頑張った。欲を言えば現代の異端児ダンサー、セルゲイ・ポルーニンの踊りをもう少し見たかった。

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