よこがお

  • 角川シネマ有楽町 テアトル新宿ほか全国ロードショー
  • 2019年 日本映画 111分

2019年07月26日公開

よこがお

「喪失」と「希望」 それでも私は生きていく…
女の嫉妬が 私を変えた

「淵に立つ」の深田晃司が、最も信頼する女優筒井真理子と再びタッグを組み、オリジナル脚本で挑んだ渾身作。ある事件をきっかけに、無実の加害者となった女性が、その運命を受け入れ、再び歩き始めるまでを描く「絶望」と「希望」のヒューマンサスペンスで、突然人生を狂わされ、絶望の淵に立たされた女が、生き抜くために放出する「多面性の顔」が、恐怖心と憐れみを誘う。映画のスタイルとしては“嫉妬”を生んだ「過去」と、“復讐”に燃える「現在」を交錯させ、希望の「未来」へと繋げていく。

仕事熱心で物腰も柔らかく、誰からも信頼を得ている訪問看護師の市子。ある日彼女の運命を大きく狂わす事件が発生する。女子中学生失踪事件。被害者は訪問先の娘。犯人は市子と関わりのある意外な人物。一瞬にして無実の加害者となり、仕事も結婚も失い「幸せ」とは無縁な人生を背負わされた市子は、もう一人の女性「リサ」となり、ある人物への復讐に燃えるのだった…。深慮深い女と、魔性の女。相まみれない女性の「よこがお」を筒井真理子が、痛みと叫びの演技で見事に表現。主演女優の風格を感じた。

市川実日子の役柄も強印象を与え、女の嫉妬の恐さを感じる。最後まで集中力が途切れず疲労感は否めないが、世界的に注目されても自分のスタンスを変えない監督の映画魂に感服。

  • 監督:
    深田晃司
  • 出演:
    筒井真理子
    市川実日子
  • 配給:
    KADOKAWA
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